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弁護士が介入した離婚ケース

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弁護士が介入した離婚ケース~状況

長野県の中規模な法律事務所につながった事例です。

長野県在住の田中さん(30代前半女性仮名)は愛知県出身の鈴木さん(30代前半男性仮名)と小学校3年生と小学校1年生の男の子を持つ家庭を築いていました。田中さんは大手ファーストフードでアルバイト、鈴木さんは小規模な配送会社に勤めていて、その配送会社は鈴木さんのお父さんが社長として経営している会社です。小規模な会社の為、お父さんのみならずお母さんも事務などを仕事を通して手伝っています。

弁護士が介入した離婚ケース~経緯

田中さんと鈴木さんのご夫婦は何年も夜の営みもなく、夫婦関係は良くも悪くもない状態でしたが、鈴木さんはSNSを通じて昔仲の良かった谷口さん(30代前半仮名)と繋がりを持ち、定期的に連絡を取っていた様です。

連絡を取り合いあっているとお互いの趣味が同じテニスという事が分かり、距離は一気に近づき、仕事の終わりに一緒にテニスをする関係となったのです。実は谷口さんも幼稚園の子供がいる主婦なのですが、ご主人とは全くうまくいっておらず、ご主人も家に帰ってくるのがまちまちで、他に女性がいるのでは?と思っていたぐらい夫婦関係は冷え込んでいました。ご主人が帰ってきたときに子供をご主人にお願いして鈴木さんとテニスをしていたのです。

弁護士が介入した離婚ケース~恋愛関係

お互いの夫婦関係が良好ではない中、共通の趣味で活動している昔から知っている関係なので、恋愛関係になるのは時間の問題でした。すぐに打ち解けるとテニスということで夜は週1~3回の頻度で会い、テニスが終わったら車でイチャイチャするなどを繰り返していました。谷口さんは専業主婦ということもあり、昼間も時間があるため、鈴木さんの勤務先でもある鈴木さんのお父さんの会社にも手伝うことになり、鈴木さんご両親とも公認の中となったのです。

弁護士が介入した離婚ケース~発覚

そんな生活が1年10か月を過ぎた時、谷口さんの自宅に鈴木さんの妻である田中さんから弁護士事務所を通じて慰謝料請求事件として慰謝料を請求する文面が届いたのです。

内容はこちら

 当職は、田中氏(以下「通知人」といいます。)から、貴女に対する慰謝料請求事件について依頼を受けた弁護士です。本件に関しては、訴訟対応も含め、当職が一切の委任を受けておりますので、本件に関するご連絡はすべて当職までお願い申し上げます。貴女は、通知人の追手である鈴木氏(以下、「鈴木氏」といいます。)との間で、鈴木氏が通知人と婚姻関係にあることを知りながら肉体(不貞)関係を持ち、複数回鈴木氏との間で不定関係行為に及びました。当該行為により、通知人は大きな精神的苦痛を被りました。このようなことから、通知には鈴木氏と離婚を考えなければならなくなり、当該精神的苦痛を慰籍するために必要な慰謝料は300万円を下りません。

 以上の事実関係に基づき、通知人は本書面にて慰謝料として金300万円を請求致しますので、本書面到達後14日以内に下記口座に一括にてご入金ください。仮に支払方法について一括では難しく分割的な提案がある場合には至急ご連絡ください。なお、本件に関して、鈴木氏への連絡・相談は一切禁止いたします。仮に相談・連絡を行った場合、上記金額に100万円を加えた400万円請求します。

 また、上記期間内に、誠実にご対応いただけない場合には、交渉による解決の余地はないものと判断し、訴訟提起致しますので、よくよくお考えの上ご対応ください。

 谷口さんは驚いてすぐ鈴木さんに電話をしたが繋がらず、LINEをしても繋がらずという事態になってしまいました。

弁護士が介入した離婚ケース~その後

 谷口さんに通知が届く1日前に、田中さんは鈴木さんとの話し合いがありました。

田中さん:あなた、谷口って女と浮気してるね?

鈴木さん:えっ?どうして

田中さん:一緒にテニスした後にホテルに行ったり、車の中でいちゃついたりと全部知ってるからね。探偵もつけてこの3か月の行動は分かっているから。

鈴木さん:ふん、自分から関係を冷めさせておいてそれはないだろう。

田中さん:だからって浮気していいわけがない。子供のことも全く考えてないし。

鈴木さん:子供の習い事等は積極的に一緒にやってきたし、子供のことは考えている。

田中さん:これで離婚することになったら子供は幸せなの?それが本当に子供にとって言いと思っているの?全く考えてないじゃん。

鈴木さん:、、、それは、、

田中さん:もう子供には会わせないから出ていって

鈴木さん:頼む、子供には会わせてほしい

田中さん:なら一旦今は実家でも帰って。あとその女と連絡とったら子供とは一生会わせないから、絶対に連絡をとらないで

鈴木さん:わ、わかった。それは約束するから。子供だけは頼む。俺が悪かった。

田中さん:今更謝っても遅いわ。とりあえず出て言って

こんな会話があったので、鈴木さんは谷口さんの連絡を絶った様です。

弁護士が介入した離婚ケース~結論

 谷口さんはスマホから弁護士事務所を調べて、無料相談できるところに相談に行きました。今後は弁護士に依頼して受任通知を送ってもらい弁護士同士で話してもらう流れとなりました。大きな慰謝料を請求され、夫にも相談できず、自分で働きながら分割して支払っていく方向で弁護士と話している様です。

 少し間がさした遊び心から大きな金額を支払わなければならない大事へと変わってしまいました。最初のほんの小さな出来事に気を付けましょう。

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